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2021/2022シーズンの季節性インフルエンザ対策

季節性インフルエンザ、流行シーズン到来

季節性インフルエンザの流行時期となりました。自治体や保健所による患者数の調査などは、毎年第36週(8月末~9月初旬)から開始され、例年11月以降には本格的に患者が発生するようになります。今シーズン(2021/2022)のインフルエンザ対策に関する情報をまとめてお届けします。

インフルエンザ流行の動き

昨シーズン(2020/2021)、インフルエンザのために医療機関を受診した累積推計受診者数は1.4万人(集計期間:2020年8月31日~2021年3月7日)でした。昨シーズンはCOVID-19の流行に伴い医療機関を受診する人の数が抑制されていたことも影響したと推測されますが、728.5万人(集計期間:2019年9月2日~2020年4月5日)であった一昨年のシーズン(2019/2020)から明らかに減少しました1)2)。また、インフルエンザの報告患者数も例年に比べて少なく(図)、昨シーズンは冬季のインフルエンザの流行は発生しなかったと考えられます3)

このように、昨シーズンにインフルエンザウイルスに感染した人が少なかったことから、今シーズン(2021/2022)はインフルエンザウイルスに感染しやすい人が例年より増加する可能性があります4)5)。昨シーズンと同様に、引き続き感染症対策を継続することが重要です。

定点あたりのインフルエンザ報告数推移 2018年36週(9/3~9/9)~2021年9週(3/1~3/7)

(厚生労働省 令和3年3月12日報道発表資料より)

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔6)

日本では原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは同時に接種できません。新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは、互いに片方のワクチンを受けてから2週間以降に接種可能となりますが、最新情報に注意してください。

(例) 10月1日に新型コロナワクチンを接種した場合、インフルエンザワクチンを接種できるのは、10月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります(2021年9月21日現在)。

例年11月ごろからインフルエンザの流行が始まります。また、インフルエンザワクチンの予防接種は10月頃から開始されます。
今シーズンも昨シーズンと同様に、一部自治体による任意接種におけるインフルエンザワクチン接種への助成制度や、高齢者や幼児などへの優先接種が行われる可能性がありますので、情報に注意してください。
社内でも基本的な感染対策を継続するとともに、インフルエンザワクチンの事業所内接種や社内周知などを実施しましょう。

※インフルエンザワクチンの供給に関する情報は「厚生労働省 ワクチンの供給状況について 」をご参照ください。

  • 1)厚生労働省 インフルエンザに関する報道発表資料 令和3年3月12日インフルエンザの発生状況について
  • 2)厚生労働省 インフルエンザに関する報道発表資料 令和2年4月10日インフルエンザの発生状況について
  • 3)国立感染症研究所 IDWR 2021 年第11号
  • 4)日本ワクチン学会 2021-22 シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する日本ワクチン学会の見解
  • 5)Couch RB, Kasel JA. Immunity to influenza in man. Annu Rev Microbiol. 37:529-49. 1983.
  • 6)厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A
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