Q & A

Q2 従業員への予防接種費用を助成する場合、助成金額はどのように決定すればよいですか?

A2

組合や自治体の助成では賄えない部分を考えてみてはどうでしょうか。

 予防接種の費用はワクチンの種類によって、また同じワクチンでも医療機関によって異なりますが、インフルエンザワクチンの場合なら、成人1回接種分は約3,000円~4,000円程度です1)

 予防接種は病気に対する治療ではないため健康保険は適用されず、原則的には予防接種を受ける個人の全額自己負担となります。しかし、予防接種の種類によっては自治体から助成金が出ている場合もあります。

 たとえばインフルエンザワクチンの定期接種の場合では、自治体の助成により、65歳以上の高齢者の自己負担分は0円~2000円程度となっています。また、健康保険組合でも任意の予防接種に対するなんらかの助成金制度を設けていることがあります。

 企業が従業員への任意のワクチン接種助成制度を設ける場合の経費としては、まずこれら助成金制度を十分に活用するのが良いでしょう。そして助成金でも賄えない部分のうち全額または一部を、企業負担分として助成することを考えてみてはいかがでしょうか。

 なお、ワクチン接種に対する企業からの助成金は、経理上は全額を福利厚生費として計上し、処理することができます。


トップへ戻る